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授賞対象



特定非営利活動法人 コドモ・ワカモノまちing



授賞理由



子ども・若者が主体的に参画する環境づくりの取り組みに対して



 近年、子ども・若者をとりまく環境は激変し、「まちとの関わり」が希薄になってきており、まちとの関わりのない子ども・若者は、自分のまちへの愛着も薄く、大人になった時に多様な人間関係をさけ、まちには関心を示さない傾向にあるという問題意識のもとに立ち上がった団体が、NPO法人 コドモ・ワカモノまちingである。この団体は、現在、子ども・若者が主体的にまちに参画するための環境づくりを行うと共に、感動・感性・感謝する気持ちを育む、「感育」により、子ども・若者と一緒に豊かなまちを育むことを目的に活動している。



 2001年に学生15人で、子どもの参画によるまちづくりの拠点とするため、空き家を改装した子ども基地をつくることからスタートし、子どもイベントや遊び場づくり、絵本や遊具の制作、幼・小・中・高・大学の授業、全国の若者の人材育成など、発展的にその活動を展開している。2008年にNPO法人化し、都内を中心に主に0~20代の子ども・若者を対象に、遊び・教育・環境・防災・建築・福祉・食・まちづくりなど様々な体験交流活動をしている。毎年10万人の子どもと関わり、1000名以上の若者と共に100以上の企業や団体と協働し、数人の遊びやワークショップから3万人のイベントを実施。首都圏を中心に、新潟・長野・宮城で年間約100事業を展開している。現在は、特に石巻市の仮設住宅等での子供の遊び機会提供の支援にも力を入れている。



 まち全体を子ども・若者にとっての「安心・安全な居場所」として復活させると共に、まちに関わることの楽しさの共感を通して、子ども・若者たちとともに、まちの活性化に取り組み、まち全体で子ども・若者を育む環境づくりも行っている。
 また、本団体の特徴は、子供を対象にするばかりでなく、各専門分野の講師を招へいして、座学から実践を重視する実地研修による学生プレイリーダー養成講座等に力を入れていることである。長期休みの際には宿泊型のリーダー研修を行い、若者が、地域で活躍するプレイリーダーとなることを応援し、多くの人材輩出を行ってきた。常時200名以上の若者がサポーター登録をしており、子供達の参加する活動を支えるとともに、若者自身が地域との繋がりの大切さを実感し、成長する機会を提供している。今後も若者育成、そして若者が社会で活躍する場を提供する団体としての活躍も期待される。



 地域の活性化を都市計画というような政策的な目線からではなく、若者や子供の目線からとらえ、アプローチしているこの取り組みは、常に生活者の視点から豊かな環境を創造しようとする家政学の理念に合致する。



 以上の理由により家政学部賞を授与する。