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授賞対象



東洋文化研究者 株式会社 庵 取締役会長 アレックス・カー氏



改修された町屋とその中での家政学部賞贈呈の様子

 



授賞理由



日本の伝統的住宅と暮らしの魅力を外国人の目から「再発見」し、「現代的に生かす」ことの豊かさを提示する実践的活動に対して



 アメリカ生まれであるが、子供のころに父親の仕事の都合で日本に滞在したことなどから、日本の伝統文化に深い興味を持つ。その後アメリカの大学に在学中に慶応大学に一年間留学をし、その間に日本の田舎の古い民家に興味を持ち、築200年の茅葺民家を購入し、友人と修繕などして日本の住まいに興味を深める。



 主な著書には、『美しき日本の残像』(新潮社 1993年) 、『犬と鬼-知られざる日本の肖像』(講談社 2002年) などがある。



  “日本の文化を守り、伝えるには、多くの人が快適に感じ、楽しく学び、創造に参画できる、新しい技術と仕組みが必要”(株式会社 庵 ホームページより)との考え基づき2003年には、株式会社庵を設立した。京都の町屋への滞在や伝統文化の研修を一般の人が気軽に体験できるようにし、注目されている。研修には、能 、書道、狂言、武道 など様々な内容が用意されている。10棟の町屋を改修し、宿泊ができるよう整えている。京都を日本の象徴的な場所として訪れる多くの外国人ばかりでなく、伝統的な日本の住まい方から遠ざかった暮らしをしている多くの日本人に対しても改めて日本の住まいの特徴を示す活動となっている。



 近年京都の町屋が急速に消滅をしている中で、外国人でありながら日本の伝統的な住まいの良さを伝えるべく、多くの町屋を提供していることは、今後の日本の住文化の継承に大きく貢献している。このような功績をたたえ、家政学部賞を授与する。