メニュー


世界平和を希求した、戦後初の女性議員 高良とみ(1896-1993)
~激動の時代に、研究者、平和運動家、政治家と多才ぶりを発揮~



 

 



 富山県に生まれた高良とみは、神戸高等女学校を首席で卒業した後、日本女子大学校英文学部に入学。卒業後はアメリカのコロンビア大学大学院に留学し、26歳で心理学の博士号を取得します。

 

 研究者としての道を着実に歩む一方で、留学中にウィーンで開催された 第3回婦人国際平和自由連盟大会 に参加。第一次世界大戦後の荒廃したヨーロッパを訪れ、女性の平和運動の中に身を置きます。同連盟会長でのちにノーベル平和賞を受賞したジェーン・アダムズや、会議に参加した女性たちと出会い、研究以外の世界へも目を向けていきます。

 

 帰国後は九州帝国大学医学部の助手を務め、その後日本女子大学校家政学部教授となり、学生の教育に尽力します。その一方で世界平和を願い、活躍の場を研究室の枠を超え、広げていきます。高良は日本女子大学校在学時に、 軽井沢三泉寮で開かれた夏期修養会 において、インドの詩聖タゴール(アジア初のノーベル文学賞受賞者)の講話に感銘を受けた経験から、タゴールの来日講演の実現などにも奔走します。

 

 戦後、第1回参議院議員選挙に出馬し初の女性議員の一人となり、国交未回復のソ連に渡りモスクワで国際経済会議に出席しました。さらに中国に渡り、第一次日中民間貿易協定を締結するなど関係回復に努めます。以後も「日本婦人団体連合会」の発足に協力するなど、さまざまな平和会議に出席しています。

 

本学では、2014年3月4日(月)までの間、成瀬記念館 にて、激動の時代を生きた高良とみの生涯を紹介しています。