2015高校生活レポート
2015年度高校生活レポート
3月16日、終業式の放課後、2年生生活部による清掃用具点検が行われました。これは、2年生の生活部が、全校から集められた清掃用具に不具合がないかをチェックし、ついてしまった埃や汚れを全てきれいにして新年度の準備をするというものです。掃除機、ほうきなどクラスごとに担当の用具を分け、念入りにほうきの埃を取ったり、ゴミ箱を洗って拭いたり、掃除機のフィルターの目詰まりを直したりと、2時間半ほどかけてすっかりきれいに整えました。これらの用具は、4月の始業式の前に、クラス名の表示をつけて校内の各場所に再び配布されます。2年生の生活部は、点検か配布、どちらかの作業に参加することになっています。あまり目にはつきませんが、こんなところも生徒の自治が支えているのです。


3月15日、前日の真冬の寒さから一夜明けて暖かい空気に包まれる中、西生田成瀬講堂大ホールにて68回生362名の卒業式が行われました。
ショパンの「別れの曲」の奏楽ののち開式、校歌に続き、学事報告が行われました。短い時間にまとめられた三年間の足跡は充実しており、68回生の成長を改めて振り返る時間となりました。卒業証書授与、皆勤賞や若葉会賞などの授与の後、校長から告示、理事長、PTA会長から祝辞をいただきました。いずれも本校で培った力を更に伸ばし、大きく羽ばたいていくことを祈る、心のこもったはなむけの言葉でした。祝歌、送辞、答辞と続くころには会場からすすり泣きの声も聞こえはじめ、「仰げば尊し」と学生歌をもって温かく厳粛な中に式は閉じました。前日2年生が全員で準備したデンファレのコサージュを胸に着けた卒業生たちは、「蛍の光」に送られて退場となりました。
この後、眩しいほどの空の下もみじ劇場にて全員の集合写真、午後には謝恩会ののち最後のクラス終礼にて担任から改めて卒業証書を受け取りました。クラスごとにお茶やお菓子で夕方まで名残を惜しみ、教室を片付けて校舎を後にしました。最後まで誠実に過ごし巣立っていった68回生に幸あれと祈ります。

2年生のコサージュづくり

校歌斉唱

卒業証書授与

答辞
生徒の言葉:在校生代表 私たちが入学したとき、初めて目にした上級生の姿に、ただただ圧倒されていたことを今でもはっきりと記憶しています。新入生オリエンテーション、クラブ活動や自治活動。皆さまは入学したばかりの私たちに、新しい高校生活への夢を与えて下さいました。私たちは皆さまのおかげで新しい「春」へ新鮮な気持ちで踏み出すことができました。 送辞より抜粋 生徒の言葉:卒業生代表 答辞より抜粋 |
3月14日(月)、第3回全校会が行われました。60分間という限られた時間の中、会は自治委員長による後期クラス委員48名の解任から始まりました。その後、総務、各部、各種委員会からの活動報告が続きました。翌日に卒業式を迎える3年生にとっては、これが後輩たちへメッセージを伝えることの出来る最後の機会であり、各部全体部長や各種委員長からは、それぞれが関わってきた自治活動や学校に対する熱い思いが語られました。最後には来年度の新総務メンバーから新しい年度に向けての抱負が述べられました。今年もまた新しい学年へと自治のバトンが引き継がれていきます。1年間の締めくくりとして相応しい、生徒たちの自治に対する思いの詰まった全校会となりました。

自治委員長によるクラス委員の解任

総務平和係からの報告
生徒の言葉:新聞部全体部長より(抜粋) 私は自治とは思いやりの心だと思っています。「自治」という少しかたい言葉で綴られているからとっつきにくいだけで、本当ならば誰もが毎日行えることです。部の仕事という大きな塊の中での行為だけではなく、友だちが落としたものを拾ったり、前で人が話している時にその邪魔をしないなどの、ちょっとしたことでも言えるのだと思います。私たち全体部長は、ただ皆さんに呼びかけて、自治の後押しをするだけの存在です。この1年間、私たちのさまざまな取り組みに皆さんが参加してくださったからこそ、私たちは成り立つことができました。一年間本当にありがとうございました。 |
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生徒の言葉:生活部全体部長より(抜粋) 私は三年間クラスの生活部長をやっていて、試行錯誤しながら行動しても解決せず、嫌になることもありました。投げ出してしまったものもあります。それなのになぜ生活部長をやってこられたのか。「誰かが積極的に掃除を手伝ってくれた」「大掃除お疲れ様と声をかけてくれた」それだけで本当に嬉しくてたまらなくなる。小さな幸せに沢山出会える。だから、私は生活部長をやってきました。一つ一つの皆さんの態度や行動に、皆さんが思っている以上に生活部長は悲しんだり喜んだりしています。1、2年生はこれからひとつずつ学年が上がります。やるべきことをやる、ルールは守る。当たり前のことを当たり前にできる姿はきっと新1年生への立派な道しるべになるはずです。 |
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生徒の言葉:自治委員長の報告(抜粋) 8月に、自治委員長と副自治委員長が、全校生徒を代表して、国際連合大学にて行われた国際ソロプチミストアメリカ日本東リジョン主催の第9回日本東リジョン・ユース・フォーラムに参加しました。ここでは、世界の女児の問題を考えよう(男女による教育の違いはなぜ起こる)というテーマの下、ジャーナリストの池上彰先生のご講演を拝聴したり、全国から参加した高校生約100名でディスカッションを行ったりしました。今回のフォーラムを通して、それまで当たり前のように教育を受け、「なんとなく」生活していたこれまでの自分たちの生き方を恥じ、自分たちに何かできることはないかと真剣に考える機会を持ちました。これからの自分の生き方をも左右する大変貴重な機会となりました。 |
3月11日、各学年で年度最後の学年会が行われました。
1年生学年会のメインはクラス委員会企画でした。「日女反省会」のテーマで、約40分間を趣旨説明の映像と14名前後のグループ討議等の時間にあてました。学年目標の『一笑懸命』への取り組みや、進級に当たって改善すべきことについて話し合いました。
2年生学年会も、受け身の姿勢ではなく、皆で積極的に議論ができる会にしたい、というクラス委員の意識のもと、全23グループでの討議を中心に行いました。まず「目指すべき3年生像」というテーマで最上級生として学校生活の中で実践していくべきこと、次に「社会の中の18歳」というテーマでどんな意識で生活すべきであるか、話し合いました。
3年生最後の学年会では、自治会各部署の責任者たちが今までの仕事に対する反省や想いを熱く語りました。責任者ならではの苦悩や協力してくれた全校生徒に対する感謝が聞く者の心にも深く伝わり、会場全体が3年間の自治活動に対する達成感に包まれました。失敗も成功も大きな財産になるという思いを共有し、卒業後もそれぞれの場で自治を意識的に続けていくことを確認しあえました。
どの学年も、今日の会が今後に活かされ、大きく成長することを願っています。
この日は学年部会、全体部会のほか、午後には3年生送別会が行われ、在校生から卒業生への記念品も贈られました。

送別会

送別会

送別会

在校生からの卒業記念品
1年生学年会 生徒の言葉:1年生クラス委員 皆で学年会に向かって0から話し合いを重ねていくのは本当に大変で長い道のりでした。しかし私たちのアイデアや想いが形となって目に見えていく毎日はとても面白く気持ちのいいものでした。今日の学年会自体は大成功とは言えませんがここまでの過程は私達一人一人のこれからの学校生活に大きく活きていくと確信しています。 閉会の言葉より抜粋 |
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2年生学年会 生徒の言葉:2年生クラス委員 69回生は371人、つまり371通りの道、ゴールがあります。自分の視野が広がること、変化を恐れないで下さい。いよいよ、この学校で過ごすことができるのもあと1年となりました。高校生だからこそ失敗もできます!利益を考えずに行動に移せます!通学服を着てこの仲間たちと過ごせるのも本当に本当に最後です。心残りをつくるくらいならGOOD MEMORY残しましょう! 閉会の言葉より抜粋 |
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3年生学年会 生徒の言葉:新聞部全体部長 学校新聞「いくた」は、部員の魂と、沢山の時間が詰め込まれています。この一年間で、計15号の「いくた」が発行されました。もしも「いくた」を読んでくれる人が少なくても、いいのです。私たちは、「いくた」を読んでくれる誰かも分からないあなたのために「いくた」を作り、そして私は、私の話に耳を傾けてくれるあなたに向けて、今話をしています。「いくた」とは、捨てられてしまえばそれでおしまいの、それだけの存在です。私たちは、そういうものを作っています。ですが、そんなもろいものですが、興味をもって読んでくれる人が一人でもいれば、「いくた」はそれだけで存在意義を持つことができます。読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。 活動報告より抜粋 |
3月6日(日)に第48回音楽会が西生田成瀬講堂大ホールで行われました。今年は特別審査員に野間春美先生、鷹羽弘晃先生をお迎えしました。日曜日の開催ということもあって、たくさんの方にご来場いただき、生徒たちの美しい歌声を聴いていただくことができました。
第一部は、クラス対抗合唱コンクールです。24クラスがこれまで練習を重ねてきた成果を発揮するもので、どのクラスもクラスの個性を活かし、熱のこもった演奏になりました。今年度は、金賞2クラス、銀賞3クラス、銅賞5クラス、指揮者賞6名、伴奏者賞5名が受賞し、総合優勝は、女声合唱とピアノのための『動物詩集』「ゴリラのジジ」を歌った2年F組でした。
第二部はオーディション合格者による演奏です。今年度は打楽器、声楽、ピアノ、ヴァイオリンの計7組の演奏が披露されました。どの演奏もとてもレベルが高く、演奏が終わるたびに、客席から感動とともに大きな拍手が湧き上がりました。
総合優勝 | 2F 「ゴリラのジジ」 - 女声合唱とピアノのための『動物詩集』より |
学年優勝 |
3B 「宝石」 - 女声合唱とピアノのための組曲『葡萄の歌』より 3H 「たましいのスケジュール」 - 女声合唱とピアノのための『たましいのスケジュール』より 2B 「不思議な馬」 - 女声合唱組曲『妖精の市場』より 1E 「虹」 |
金賞 | 2B 2F |


生徒の言葉:実行委員長 合唱は、みなさん自身の声が楽器です。メロディに言葉をのせ、初めて音楽となり、24クラスそれぞれの個性が輝くのです。 閉会の言葉より抜粋 |
国際協力委員会主催のアフガニスタン大使館訪問会を実施しました。全校生徒に参加を募り、総勢36名の生徒が出席しました。当日を迎えるにあたり、事前勉強会・打合せ会を計3回実施し、アフガニスタンについてさまざまな角度から学ぶとともに、大使館訪問の意義について理解を深めていきました。
当日は大使館職員の方々から温かい歓迎を受ける中、まずは外交官の方からのご挨拶、アフガニスタンに関するビデオ上映、外交官の方への質疑応答が行われました。その後大使室へお招きいただき、駐日アフガニスタン大使のファティミ大使と面会しました。最後に大使館ツアーが行われ、アフガニスタンや中東の事柄についてさまざまなことを学びました。
質疑応答の際には密度の濃い、活発な応答がされ、また大使からの熱い激励のお言葉には、生徒一人ひとりが強く心を打たれました。参加者はこの訪問会を通して同国を身近に感じ、またこれまで以上に関心を高めることができたようです。

生徒からの質問

生徒からの質問

大使からの記念品

館内見学ツアー

館内見学ツアー

全員で記念撮影
生徒の言葉:参加生徒の感想より(抜粋) ・大使のお話の中の、「この世界、この惑星のリーダー」である私たち若者に「継続的な平和」のある世界を作ってほしいという力強いメッセージは強く印象に残っている。私のような、戦争も戦後の混沌も経験したことのない者が発する「平和」と大使がおっしゃった「peace」という言葉には確かに重みの差があると感じた。平和とは何なのか、平和のために私たちはどう行動するべきなのか。今の私は目先のことばかりで精一杯になってしまっているが、広い視野を持って世界を見渡すことの大切さに改めて気づかされた。 |
学年末試験の最終日には、例年森林清掃を行っています。今年は昨年以上に多くの生徒が参加し、試験の反省も漏らしながら森林の草を刈りました。不慣れな活動ではありましたが、森の空気を吸うことでリフレッシュできたようで、生徒の顔はいずれも爽快感にあふれていました。清掃がひと段落着いたところで、今度は焼き芋をいただきます。芋は生田の落ち葉でじっくりと焼き上げたものです。時には一年間の思い出を振り返りつつ、時には四月からの生活に思いをはせながら、思い思いに芋をほおばります。その姿を見る度に一年の終わりが近づいたことを毎年感じます。

草刈り

草刈り

落ち葉を集めて焼き芋の準備

甘くおいしく仕上がりました
生徒の言葉:自治会総務ボランティア係 学年末試験最終日で疲れている人も多い中、計28名と多くの生徒に参加してもらえたことをうれしく思います。この森をきれいにすることは可能なのかと半信半疑で活動を始めましたが、全員で協力して活動でき、清掃前後の見違えるような変化に参加者皆で達成感を味わいました。森林清掃からその後の焼き芋まで、参加者から「楽しかった」という声を数多くいただけたことが主催者として何よりの喜びですし、参加者全員がボランティア活動の真の楽しさを学ぶことができたのではないかと思います。自分たちの活動が皆の笑顔に直結するという喜びを強く感じられたイベントでした。 |
「WAN」とは早稲田大学高等学院、青山学院高等部、本校の頭文字をとった附属高校の交流会です。今回は2月7日(日)、本校の講堂棟で実施しました。
参加者は三校以外にも立教池袋高等学校、明治大学付属中野高等学校の生徒を含めて40名。7~8人のグループ討議を行いました。「附属校生ならではの高校生活」、「やらなくて後悔していること」、「今頑張っていること」、「高校生とは」というテーマに沿っての討論は和気あいあいと、活発に意見交換できたようです。
参加者のアンケートには、いろいろな話が聞けて楽しかったとの声も多くありましたが、閉会式の幹事生徒の話が印象的でした。今回のWANは納得のいくものではなかった・・と。ぎりぎりまで何をやるか決定できなかったこと、準備不足等についての反省と今後のWANの在り方、交流の在り方について一石を投じる発言でしたし、次年度の幹部たちを鼓舞するものでもありました。
他校生徒も含め、高校生の逞しさを感じる一日となりました。


生徒の言葉:参加生徒アンケートより ・参加校を拡大できたらよいかもしれない |
全校生徒が4種目(バレーボール、バスケットボール、バドミントン、ドッジボール)のいずれかに参加して、一日からだを動かして楽しく過ごす行事です。涙あり、笑いあり、クラスの絆が深まるよい機会となっています。
1位 | 2位 | 3位 | |
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総合 | 2B | 2G | 3B |
バレーボール | 2G | 2B | 3B |
バスケットボール | 1B | 1G | 2B・3C |
バドミントン | 3E | 3C | 3B |
ドッジボール | 2H | 2B | 3G |
☆学年優勝(総合上位3クラスを覗く各学年最上位クラス) 1B、2H、3E |

バレーボール

バスケットボール

バドミントン

ドッジボール
生徒の言葉:体育部スポーツデー責任者 スポーツデーはトーナメント方式で行われるため、勝敗によってこの行事への印象は大きく変わるのが事実です。けれど、結果は違う中でも、沢山の歓声や涙、クラスの仲間との絆をこの行事の様々な場所で見ることができました。誰もがその試合に全力で取り組み、全力で応援し、その姿こそこの学校の魅力と改めて感じます。 自治会広報誌『礎』より抜粋 |
1月29日(金)5、6時間目、西生田成瀬講堂大ホールにて成瀬先生告別講演記念瞑想会が行われました。本校の創立者である成瀬先生が、115年前、ご自分の死が近いことを悟られ、本学の学生、附属女学校生、卒業生らを前にご自身の教育への思いや学園の進むべき方向などについてお話なさいました。この瞑想会はその告別講演を記念して、毎年行われているものです。
壇上には成瀬先生の愛されたフリージアが飾られ、奏楽、成瀬先生の愛唱歌であった“O’Lord!Correct Me”の斉唱、校長先生からの告別講演の説明に続き、本学副学長である人間社会学部社会福祉学科の小山聡子先生より「私とあなたの間にあるもの―互いに育むすてきな関係」と題しての講演を伺いました。
小山先生のお話は、ご自身の中学時代の人間関係やその影響に触れられた上で、演劇の手法を使ってコミュニケーションを築いていく試みをご紹介くださるというもので、コミュニケーションは言語だけでなく身体によってもなされること、自分だけががんばり競い合って成長するというだけでなく、誰かが輝くようにサポートする中で自分も輝いていくようなあり方もあること、など、大変興味深い内容でした。講演の後、小山先生を訪ねて質問をする生徒もおり、生徒にとっては身近に感じられる、心に残るお話だったようです。


1月25日(月)~28(木)の4日間、自治会研修部主催のフリースタディが行われました。フリースタディとは、普段の授業とは一味違った内容を自由に体験・学習することを目的として、研修部が企画・運営する催しです。
この時期、光の春を感じさせる放課後の学校内を歩くと、クラブ活動、3月の送別会や音楽会に向けての練習、2月末の試験に向けての勉強など、自分の選んだ事柄に全力で向き合っている生徒の姿をたくさん見ることができます。フリースタディの期間は、手話、サッカー、高度な謎解き、アロマオイル作り、ピザ作りを学ぶ場や、仲間や教員と様々な視点から「人生」を語り合う場が加わり、ここでも生徒たちは充実した放課後を過ごすことができました。
開講した講座は以下の通りです。
「ピザ作り」、「恋愛について」、「手話体験」、「アロマ・バスオイルつくり」、「映画解説」、「リアル脱出フリースタディー」、「サッカーをしよう」、「結婚生活について」、「『青春』とはなにか?」

「サッカーをしよう」

「手話体験」

「リアル脱出フリースタディー」

「結婚生活について」
生徒の言葉:研修部フリースタディ係長の感想 私たち3年生の研修部長は、今年度のフリースタディについて、11月頃から話し合いを重ねてきました。昨年度のフリースタディを参考にしながら、今年度も魅力的なフリースタディが開催できるよう、先生や生徒にアンケートを行い、それを元に講座を決定しました。 |
12月に来年度総務・議長団が決定した後、例年どおり自治会規約の改正案募集が開始されました。1年に1度、現行の規約をしっかり見直すことにより自治の意識を高める大切な機会です。
約1週間にわたり各クラスの終礼で少しずつ現行規約を読み返し、案を募りました。また、自治会各部、各委員会を開いて、改正すべき箇所があるかどうか検討しました。
昨年度かなり大幅に規約を見直したため、今年度は大きな改正案はありませんでしたが、言葉遣いの訂正や、各部の仕事の実態がより正確に反映されるような修正など、全部で26点の改正案が提出されました。
来年度自治委員長を中心にそれらの案を整理し、冬休み明けにはいよいよ規約改正準備委員会での審議に入ります。来年度の各部全体部長、各委員長、庶務長、総務、議長団といった、来年度自治を中心となって担っていく総勢26人で、朝、昼休みなどに計7回の審議を重ねました。
その結果、9案が否決となり、準備委員会を通過した17案について、全校委員会や教員による検討を経て、1月26日全校投票が行われました。この結果を受けて来年度の規約が決定し、新しい自治手帳が完成します。生徒の手によって、来年度も自治が受け継がれていきます。
1月25日(月)の第6校時に、高等学校の卒業生による日本女子大学の学科説明会(高校2年生対象)が行われました。
大学学部生から大学院修士課程、さらには社会人の方まで、各学科2名ずつの総勢30名の卒業生に来校していただきました。全体での説明会として各学科数分ずつの紹介・説明を行った後、学科ごとのブースで個別相談会を開催しました。日本女子大学の学科説明会はこれが初めてではありませんが、高校2年生の今の段階で進路が定まっている人はまだそれほど多くはないため、現役の学生の目線での率直な説明に真剣に耳を傾けていました。
対応をしていただいた卒業生によれば、個別相談会では大学で勉強する内容、大学生活の様子、就職についての質問が多かったとのことです。かつて自分も直面した進路選択という時期にさしかかった後輩に対して、親身になって相談に乗ってくれる卒業生の姿に、参加した生徒は安心して質問し、多くのものを得られたようです。教員としても、かつての生徒が立派に成長して、後輩のために熱心に説明している姿に接し、感無量でした。高校2年生には、今回の機会を活かして最善の進路選択をし、将来はぜひこのように大きく成長して欲しいと願っています。




生徒の言葉:高校2年生の感想 ◼︎食物についてとても難しいイメージを持っていたが、大学生の方々のお話をうかがい、少し身近に感じられた。今回、大学生活についてのより具体的なお話を聞くことができたため、自分の大学生活を想像しやすくなり、とても有意義な時間だった。 |
1月20日(水)全校生徒による選挙にて、来年度もみじ祭実行委員長が決まりました。
1月初旬に選挙管理委員会が中心となり候補を募り、1名の候補者が挙がりました。1月15日(金)には公聴会、19日(火)には大ホールにて立会演説会が開かれ、候補者は自身の考えるもみじ祭のあるべき姿や、そこに向けた具体案など熱意あふれる演説を行いました。また、応援演説では、全校生徒がなかなか知ることができない候補者の人柄や活動が紹介されました。この選挙を通じ、もみじ祭は生徒一人ひとりによって作り上げられているという事を改めて実感し考える機会が持てました。
今年度は、候補が1名だったため信任投票となりましたが、選挙管理委員会の熱心な働きかけにより、一人ひとりが真剣に考え投票を行い、無効票の少ない選挙を行うことができました。
来年度のもみじ祭も実行委員長をはじめとし生徒一人ひとりが作り上げる、楽しいもみじ祭となると思います。

公聴会

候補者による演説
生徒の言葉:選挙管理委員長 選挙とは、一番簡単な意思表示であると私は思います。 立会演説会 開会の言葉より |
「全校生徒1100人が一堂に会して、1つの議題について話し合う」――今年度、自治会総務の生徒達は夏休み前から壮大な計画をたて、準備を重ねてきました。各クラスのロングホームルームで全校統一の議題を話し合う試みは、ここ数年実施してきました。しかしクラスによる温度差は否めなかったため、全校生徒が大ホールに集合しての大討論会、すなわち「全体ロングホームルーム」開催に至ったのです。
議題は「マナー」。自治と自由を重んじる本校は細かい規則を定めていません。しかしだからこそ、学校という共同生活の中でお互いが気持ちよく生活できるよう、マナーを身につけていく必要があります。
1月18日の全体ロングホームルームでは、まず、パワーポイントを使いながら事前アンケートの結果を発表し、実際のマナー違反映像を示して問題提起を行いました。その後、「問題改善のためには厳しい規則が必要か」などの質問に対して、事前に配布されていたピンク色(YES)と水色(NO)のカードを掲げて全校生徒が応え、その理由や意見などをフロアから出してもらいました。会の終盤には、自ら挙手をして発言する姿も多く見られ、最後に、「自ら考え自ら行動してお互いが模範となり『共鳴』(今年度自治会基本方針)し合えた先に、素晴らしい自治が生み出されるであろう」という自治委員長の言葉で締めくくられました。

パワーポイントによる問題提起

質問に対してYES・NOの意思表示

生徒からの理由・意見の発表

生徒からの理由・意見の発表
生徒の言葉:参加生徒 ・規則を作って抑えつけるより、こういう話し合いを重ねていくことで、何でだめなのか、どうすればいいのかなど、意識の違いを変えていくことが必要だと思う。 フロアの意見より |
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生徒の言葉:自治委員長 みんなの前で話す機会があるたび、自治は生徒に与えられた権利だと、何度も言ってきた。誰もが他の模範たりうる人だと思うし、この学校ではいろいろな場面で模範として行動する機会がある。それらが共鳴して、素敵な自治ができていったらいい。これは理想論かもしれないが、高校生という今だから追求できる理想だと思う。考えるきっかけとして全体ホームルームを企画した。個々のみでなく、学校全体の活動にも目を向け、自治の楽しさを共有して行きたい。 おわりの言葉より |
【天文クラブ冬季合宿】
12月22日~24日、兵庫県にある西はりま天文公園で合宿を行いました。
22日は日本国内最大の望遠鏡であるなゆた望遠鏡による観望会に参加しました。60cm望遠鏡によるオリジナル観望会を開いていただき、部員のリクエストする天体を観望できました。真夜中は、星の写真の撮影を試みたり、流星を探したり、各自で自由に観望しました。
23日は講義「宇宙の爆発現象」と講演会「宇宙に生命の起源を探る」に参加しました。また、天体シミュレーター「Mitaka」を見学しました。
生まれたばかりの星と年老いた星の違いや、学校での観望では見分けることができなかった二重星などを見ることができ、充実した2日間を過ごしました。


【スキークラブ】
今年度も12月22日(火)~26日(土)の4泊5日でスキー合宿が山形県蔵王温泉スキー場で行われました。
暖冬の影響で積雪が少なく、宿泊先の蔵王アストリアホテル前の横倉ゲレンデが滑走できなかったため、ロープウェイ乗り場までの送迎バス・ロープウェイ山麓線を利用しての移動に時間がかかりましたが、ユートピアゲレンデでの講習で参加したクラブ員・一般参加者は充実した時間を過ごすことができました。


12月16日、図書部主催の講演会が催されました。この行事は図書部の生徒によって運営され、講師の選定や交渉、内容の依頼などの準備を半年掛かりで行なってきました。
今年度の講師は翻訳家の小尾芙佐先生で、「翻訳の魅力~英語が苦手な文学少女が翻訳家になって~」という演題でご講演いただきました。進行役としてお嬢様の小関祐加さんをお迎えし、事前に生徒から募集した質問への回答を中心にスライドを観ながらお話を伺いました。また、講演後は小尾先生と希望者の茶話会を行ない、作品のファンや翻訳に関心のある生徒が参加しました。


生徒の言葉:図書部渉外係長 時に笑いが起こるような和やかな雰囲気で講演会は進んでいきました。特に翻訳の話では、実際に使用した本文と邦訳を照らし合わせたり、他の翻訳家の先生との翻訳文を比べて見たりなど普段は見ることができないような翻訳の仕事の一面を見ることができました。講演会の後の交流会では、講演会中に時間がなくてお話できなかったという質問の内容を伺ったり、翻訳と英語の関係性についての生徒からの質問に詳しく答えて下さいました。小尾先生のお話では、英語を見て日本語が自然と頭の中に浮かんでくるそうです。そのときに浮かんだ印象を大切にしながら翻訳するのは長年翻訳してきた人にこそできる技なのではないかと思います。最後にいただいたサインには、私たちに未来を託すメッセージをいただきました。ご高齢である小尾先生であるからこそ出てくる言葉だと感じ、心が温かくなりました。今回の講演会は自分の道をどう歩んでいくかを考えさせられるものとなったと思います。とても貴重な経験になりました。 |
後期中間試験も終わり、年末も近づいたあわただしさの中、例年のように3年生教室前モールの中央に、文化部行事係生徒の手でクリスマスツリーが飾られました。
昼休みいっぱいかけて、背よりも高いツリーに色とりどりのオーナメントを飾り付けていきます。
放課後、生徒たちがクラブ活動などを終えるころにはすっかり陽も落ちる季節ですが、モールに据えられたツリーの暖かな灯りが下校する生徒たちを見守ってくれます。




日本女子大学が駐日米国大使キャロライン・ケネディ氏とスミスカレッジ学長キャスリーン・マッカートニー氏をお招きして開催したパネルディスカッションに、附属中学・高校からも約50名が参加しました。
日本女子大学から協定大学へ留学した経験を持つ卒業生、大学生もパネリストとして参加し、活発な意見交換が行われました。パネリストからは、それぞれの経験を踏まえ、若い時期に異文化体験をすることの意義や、自分の意見を自分のことばで伝えることの大切さ、女性がリーダーシップをとることなどについて語られました。
本校生徒を含む女子高校生たちからも、女性の仕事と家庭の両立や留学に対する懸念、自分が支えにしていることなどについて活発な質問が寄せられ、大変貴重な経験をできる機会となりました。

ケネディ大使らによるディスカッション

質問する附属中学生
生徒の言葉:参加生徒 ・留学についての話の中でも今学校で私たちがやっている自治に重なる部分があったことが印象的でした。自分で行動を起こさなければ誰も自分のために動いてくれない、だが行動を起こせば協力してくれる仲間がいるということに気づかされたそうで、自分がやりたいことは自分にしかわからないから自分から伝える必要があるというお話に私はとても納得させられました。 |
11月19日(木)に、来年度の本校の自治活動の中核となる、正副自治委員長選挙が行われました。この日の全校投票に向けて、選挙管理委員会の生徒たちは選挙が厳正かつスムーズに行えるよう、緊張感を持って準備を進めてきました。また1,2年生は、前期末の学年会で現自治委員長、副自治委員長などから話を聞き、自治活動に対する意識を高めてきました。
11月5日(木)より立候補者受付期間が始まり、今年度は各役職に1名ずつの候補者が立ちました。11月13日(金)には公聴会、18日(水)には立会演説会が行われ、候補者は全校生徒に向けて、自治に対する自分の思いや来年度に向けた具体的な活動計画を真摯に伝えていました。各候補者の応援演説を担当した生徒たちの言葉からは、候補者一人一人の人柄や熱意、友人達からの信頼の厚さなどが手にとるように伝わってきました。また、立会演説会の後半の質疑応答では、主に上級生より温かくも自治の核心を突くような鋭い質問が飛び交い、活発なやりとりが行われました。改めて全校生徒が本校の自治の精神を見つめ直す貴重な機会となりました。
演説会翌日の投票では、今年は1名ずつの候補者であったことから各候補者への信任投票となりました。選挙管理委員会の熱心な働きかけにより無効票も極めて少なく、各候補者とも圧倒的多数の信任票を得ての当選となりました。新正副自治委員長はほっとするのも束の間、今後は早々に総務募集が行われ、新年度に向けた準備が始まります。

候補者による演説

質疑応答
生徒の言葉:選挙管理委員長 今年度選挙管理委員会は「意識改革」を方針に掲げ、活動してまいりました。本校は自由そのものだと思います。制服もなく、数少ない規則しかありません。つまり、その中でいかに学校生活を充実したものにさせていくかは、自分たち次第ということです。そのために、自治は大きな意味を持ちます。来年度正副自治委員長を決めることは、来年度の自治の根幹を決めることです。この選挙が、来年度の学校生活において非常な重要な意味をを持つことを、皆に分かってほしいと思いました。 学校新聞「いくた」より抜粋 |
11月9日(月)の第5・6校時、高校2年生を対象とした3年次における選択科目の説明会を行いました。本校では、3年次に選択Aと呼ばれる3科目(週6時間)、選択Bと呼ばれる1科目(週2時間)、計4科目を選択科目として履修することになります。履修科目の選択に先立ち、この会では、国語科、地歴・公民科、数学科、理科、外国語科、芸術科、情報科の教員より、各科目についての詳しい説明を受けました。演習形式の授業や大学で扱う内容にまで踏み込んだ授業、第二外国語を学ぶ授業など、本校の選択科目では、どの授業においても附属校ならではの専門性の高い授業が展開されています。2年生は、この説明会を経て、自分の進路や学問的関心をふまえて履修科目を決定することになります。
高校生活研究セミナー(通称八王子セミナー)は、毎年春と秋の2回、八王子の大学セミナーハウスにおいて行われる、自治会総務主催の自由参加型の討論会です。「生活は質素に、思想は高潔に」をモットーとするセミナーハウスでの1泊2日は、日常生活から離れ、美しい自然と静寂の中、己と向き合い、仲間達と思いを分かち合うことの出来る、自治会の伝統行事の1つです。この秋は、11月6日(金)から7日(土)に、総勢58名の生徒が参加しました。
セミナーの中核を成す討議では、10人程度の小グループに分かれて2日間で約4時間の話し合いを行います。参加者の希望を受けて、今回のテーマは、「将来」「勉強」といった定番のものから、「女性の生き方」「大人と子ども」「趣味」「理想の教育」「観光の力」に至るまで、バラエティに富むものとなりました。議長を中心に、各グループとも学年の枠を越えた活発かつ終始和やかな討議が行われました。
また、秋の晴天に恵まれた今回のセミナーでは、レクリエーションとして、季節外れの花火を楽しむ機会にも恵まれました。


生徒の言葉 ・皆が楽しんでくれた事が何より嬉しく、この伝統あるセミナーをこれからも大切に受け継いでいって欲しい。(自治会総務八セミ担当者) |
10月31日(土)・11月1日(日)、第67回もみじ祭が開催されました。 両日とも晴天に恵まれ、多くのお客様にご来校いただきました。今年は、38の研究グループ、21の係に所属する生徒一人ひとりが活躍し、全体として大きな輝きとなることを目指し、Galaxyというテーマを掲げました。お客様に参加・体験していただく企画を増やしたり、新たに休憩スペースを設けるなどの工夫を重ね、笑顔が多く見られるもみじ祭となりました。
今年度のもみじ大賞は以下の研究グループに与えられました。
もみじ大賞 金賞 MUSICAL 銀賞 OH*TAKARAZUKA 銅賞 BRASS BAND |
ポスター賞 BRASS BAND Galaxy賞 BRASS BAND STAGE賞 Magical Dream SPORTS賞 DAPPERS DISPLAY&ART賞 アトリエ |








生徒の言葉:もみじ祭実行委員長 いつも見慣れた校内が活気と熱気に包まれて、笑顔が溢れるもみじ祭でした。わたしは、みんながこの日のためにどんなに努力し、準備・練習してきたかをよく知っています。だからより一層、みんなのきらきらと光る笑顔が輝いて感じられたのだと思います。今年度もみじ祭のテーマである“Galaxy”。そのテーマ通りに、生徒全員が展示・発表・係活動など、それぞれの舞台で光輝くことのできた2日間になったと思います。 (PTAだよりより抜粋) |
前期終業式の日に全校会が開催されました。
自治委員長による前期クラス委員の解任、後期クラス委員の承認から会が始まりました。
4月の全校会は自治活動の紹介、提案が主な内容でしたが、今回は自治活動について前期を振り返り、各部・委員会から協力してもらいたいことを全校生徒に伝えることが中心となりました。
選挙管理委員会から11月に行う正副自治委員長選挙についての説明もあり、1,2年生にとっては次年度に向けて学校生活や自治活動について考える、よい機会となりました。
そして自治会総務から、「トイレについて」の発表がありました。トイレ清掃のみならず、生徒が当たり前のように使用している学校施設を生徒自身が今までより一層大切にしていこう、という思いからこの問題提起となりました。このような誠実な思いが全校生徒に伝わり学校生活がよりよくなっていく一助になれば、と願っています。
最後に、いよいよ今月末に迫ったもみじ祭について、実行委員会から発表があり充実した全校会となりました。


生徒の言葉:1年前期クラス委員長 (クラス委員会活動報告より抜粋) 4月から始まった高校生活を経て私たちはクラス全体とはなじめるものの、学年全体の一人としての意識が芽生えにくいことに気づきました。どうしたらひとりひとりが学年の中の一人として意識していけるか。そのことに焦点を当てて、活動して行きました。他クラスを知るきっかけ作りとして各クラスの紹介ポスターを作ったり、また学年全体の問題を改革するために、クラス委員と各部が協力して活動するなどの取り組みを行いました。それらの取り組みはクラス同士のつながりやクラス委員と部、部同士のつながりを生み出すよいきっかけ作りの一つとなりました。私たちのこの前期の活動が、一人一人の学年の中の自分という意識を築く一歩になったのではないかと思います。 生徒の言葉:自治会総務 (「トイレについて」の発表より抜粋) 今回総務では普段あって当たり前のトイレに着目しました。聞いていただいたとおりトイレと言っても様々な見方をすることができます。貧困の地域では私たちと同じ女性が怖い思いをしているようです。今の私たちはトイレというものがあることがあまりにも当たり前のことすぎて、そのありがたみを感じることもなく生活しています。しかし、トイレも含めた学校施設は自分たちが使っているものです。自分たちが使ったものを自分たちで綺麗にすることもまた本来当たり前のことのはずではないでしょうか?生徒ができる当たり前のことを初心にかえってやらなくてはならないのだと思います。 |
9月17日(木)、高校2年生を対象に、日本女子大学の先生方による特別講義が行われました。
2年生は、午前中通常授業のあと、大学の西生田キャンパスで2コマの講義を受けました。
附属校ならではのこの行事は、7月の大学学部学科説明会を経て、実際に大学での学びを一足早く体験できる機会として、長年にわたり行われてきているものです。進路決定への大切なステップとしてこの行事を心待ちにしている生徒は多く、すべての学科から提供された講座から2つを選ぶのはなかなか大変そうでしたが、どの生徒も真剣に考えて臨みました。
高校までの授業とは異なる分野の講義や、新しいものの見方につながるような講義、少人数での和気藹々とした授業など、どの授業も実りあるものになりました。


生徒の言葉 ・先生も仰っていたが、子どもは現代では守られるべき大切なものとされているが、かつてはそうではなくただの小さな体が「便利」だからと、ある意味ひとりの独立した人間として働かされていたのだという。現代の子供たちを見ていてもいつの時代だって大人が子どもたちを縛っているのは変わらないと思うのだ。守るということもある意味で縛るということになると思う。何が子供たちにとって一番大切なのだろうか。まだ子供でしかない私だが、ただ一つ言えることは、愛情を目いっぱい注ぐことが子供のため…というよりは子供の幸せになることは間違いないと思う。(児童学科受講) (生徒感想文より抜粋) |
軽井沢セミナー(2015/9/6~8,8~10)
2年生の軽井沢セミナーが、前半ABCDクラスは9月6日(日)~8日(火)、後半EFGHクラスは9月8日(火)~10日(木)の2泊3日で行われました。
4月から軽井沢セミナー委員の生徒たちが中心となって事前準備を進め、各自が選択したグループ討議や4クラス全員で討議する全体会では充実した話し合いができました。
雨の影響で、山上の集いを大もみの木の前で行うことができませんでしたが、食事の準備や清掃など集団生活の中で多くのことを学ぶことができました。

全体討議

創立者銅像の前で
生徒の言葉:軽井沢セミナー委員長 軽井沢セミナーでは1日目夜と2日目午前中に合わせて4時間以上に及ぶグループ討議を行い、日頃の学校生活では経験できないような内容の濃い話し合いを行いました。 |
始業挨拶(2015/7/15)
今年度も、7月27日(月)から8月16日(日)の3週間、ニュージーランド南島ダニーデンにあるオタゴポリテクニックにて夏季語学研修が行われました。参加生徒は3年生7名、2年生18名の計25名で、引率教員2名、JTB添乗員1名とともに充実した時間を過ごしてきました。
生徒はダニーデン周辺の一般家庭にホームステイし、平日の午前中は英語の授業、午後はアクティビティ、週末はホストファミリーと過ごすという例年どおりの形態です。
アクティビティの行く先も、博物館、農場、工場、野生のペンギンやアルバトロス見学ツアー、小学校にお城とバラエティに富み、日本ではなかなかできない体験をすることができました。
キャンパスでの最終日にはホストファミリーの方々も同席しての修了式が行われました。プログラムの修了証を授与されるとともに、この研修中に何度も体験したプレゼンテーションを全員が披露し、盛んな拍手を浴びていました。
語学というだけでなく、様々な体験を経て、異文化への関心や理解がいっそう深まったと思います。

市内バスツアー

世界一急な坂

羊の毛刈り体験

野生ペンギンを観察

授業風景

小学生と交流

マオリ文化ワークショップ

修了式
生徒の言葉:研修リーダー 私たちは毎日ニュージーランドの様々な場所を訪れ、日本には無いニュージーランドの広大な自然や沢山の動物、歴史に大きな感銘を受けました。 |
7月20日(月)から24日(金)にかけて合同合宿が実施され、18クラブ約600名の生徒が参加しました。参加クラブは、剣道、水泳、ソフトテニス、ソフトボール、卓球、ダンス体操、チアリーディング、バスケットボール、陸上競技、演劇、かるた、クッキング、軽音楽、弦楽、コーラス、吹奏楽、人形劇団ペロッコ、ミュージカルです。
合宿中は、宿泊先である都内のホテルからバスで移動し、主に学校内の施設で活動します。長時間の活動ができるというだけでなく、皆と共同生活を送ることで精神的な成長を遂げることも可能です。多くのクラブが合同で行うことには大人数ゆえの大変さもありますが、他のクラブの様子を見て良い刺激を受けることができ、また円滑な合宿運営のために参加者それぞれが自らの役割を意識するようになる、といったことも、この形式で合宿を行う理由です。
特に今年度は宿泊先が変更となったこともあり、何かと戸惑うこともありましたが、各クラブの合宿マネージャーを中心に食事、洗濯、清掃、氷など係の仕事も分担し、それぞれが役割を全うし、無事に充実した合宿を終えることができました。

演劇クラブ

コーラスクラブ

卓球クラブ

水泳クラブ

バスケットボールクラブ

軽音楽クラブ
生徒の言葉:クラブ連盟委員長 今年は宿舎も変わり、新しい環境での合宿となりましたが、各クラブの合宿マネージャーをはじめとした参加生徒全員の協力のおかげで、無事に合宿を終えることが出来ました。暑さが厳しかったこともあり、活動は大変だったと思いますが、皆で共同生活を送るという、普段のクラブ活動とは違う時間を過ごすことで得られたことも多かったと思います。それぞれ合宿前に立てた目標は達成することができたでしょうか。この合宿で得た経験や思い出が皆の心に残るものとなり、これからも活動を続ける人にとっても、また、この合宿で引退となった人にとっても大きな糧となることを願っています。 |
以下のクラブは単独合宿を行いました。

天文クラブ

フィギュアスケートクラブ

バドミントンクラブ

バレーボールクラブ

生物クラブ

美術クラブ

写真クラブ

硬式テニスクラブ

ワンダーフォーゲルクラブ
終業挨拶(2015/7/15)
7月7日(火)、国立劇場で芸術鑑賞会が行われました。今年は、歌舞伎鑑賞教室として、義経千本桜を鑑賞しました。
最初に、中村萬太郎氏を中心として、歌舞伎のみかたの解説がありました。物語のあらすじと共に、特に音響についての詳しい説明があり、興味が深まりました。その後、義経千本桜の前半部分である、渡海屋の場と大物浦の場を鑑賞しました。解説と共に、イヤホンガイドの丁寧な説明もあり、尾上菊之助氏、中村梅枝氏、中村萬太郎氏ら豪華な出演者の迫力ある演技に引き込まれ、最後は涙を流す生徒もいました。
日頃の古典の授業での学びを違う視点から感じることができ、有意義な鑑賞会でした。

国立劇場前にて集合

にぎわうロビー
生徒の言葉 ・日本の伝統芸術ということで、少し地味な印象を持っていたが、大きな体の動きや華やかな演出に驚かされた。最初の解説もとても分かりやすく、面白かった。 |
7月7日の七夕を前に、3年生教室前のモールに例年のように大きな笹が2本用意されました。
各クラス文化部生徒が用意した色とりどりの短冊に生徒一人ひとりが願いを書いて、笹に結びます。勉強や進路の目標達成、クラブの大会の勝利、家族の健康などに混じって、世界平和や政治の安定を願うものもありました。華やかになった笹は、多くの生徒が利用する生徒玄関前階段の天井から吊り下げられます。
夏休みまであと少し、健康で充実した夏を迎えられるよう見守ってくれています。


7月4日(土)、2年生対象の大学説明会が行われました。進路を考えていくに当たって第一歩となる大切な行事です。
日本女子大学の全4学部15学科の先生方が学科の内容や魅力についてお話くださいました。生徒たちもメモをとるなどしながら一生懸命耳を傾け、保護者も多数お見えになって、大ホールには熱気があふれていました。

各科からの説明

保護者も多数参加
生徒の言葉 ・惹かれるお話ばかりだったので、迷って1つに決められない思いと共に大学という未知なる大きな可能性に心が踊り、楽しみになりました。 |
高校生活研究セミナーとは・・年に二回春と秋に八王子の大学セミナーハウスで行われる一泊二日の自由参加型の討論会です。生徒たちはこの行事を「八セミ」と呼んでいます。自治会総務の担当者がこの行事を企画運営していきます。
6月26日(金)から27日(土)、春の高校生活研究セミナーが実施されました。募集開始からわずか二日間で定員を満たし、総勢63名の参加となりました。事前のアンケートで話し合いたいテーマを絞り、10名前後のグループで討論を進めていきます。今回は「高校生活」「将来」という定番のテーマだけでなく「法理」というものもありました。どのグループでも、参加者は学年の枠を越え、それぞれの考え方に耳を傾け、真剣に積極的にそれでいて和やかに話し合いを行いました。
夜には花火を予定していましたが、雨天のため室内レクリエーションとなりました。
「また参加したい」という多くの声に、秋のセミナーは更に良いものにしようと担当者は早速改善点を考え始めています。

開会式

グループ討議
生徒の言葉 *この八セミが皆さんにとって、高校生活のヒントになったら嬉しく思います。(担当者) |
6月4日(金)、高校3年生を対象として、日本女子大学の授業見学および学科別個別相談会が大学の目白キャンパスで行われました。午前中は大学生と一緒に授業を受け、午後は学科の先生方に様々な質問をさせて頂きました。この週には、西生田キャンパス人間社会学部の授業見学も行われました。進路を真剣に考えているこの時期に、このような機会を持ち、学科選びの悩みが解消するなど、とても有意義な時間でした。

住居学科について知る

日本文学の魅力を知る
生徒の言葉:3年生 ・f-Campusという5大学単位互換制度について知ることができて良かった。学習院、学習院女子、立教、早稲田の授業を単位交換できるだけでなく、論文を書く際などに、他大学であっても専門の先生を紹介して下さり、質問したり、アドバイスを頂けるとのことだった。大学で研究することが、より一層楽しみ になった。 |
5月30日(土)、真夏日のような暑さの中、吹奏楽クラブのファンファーレと演奏に合わせた入場行進で運動会が幕を開けました。自治委員長による開会宣言や運動会実行委員による選手宣誓などの開会式を終え、競技が開始されました。
各学年伝統の種目(Go Go Jump、虹のブルマー、小綱取り)はもちろん、障害物競走や綱引き、クラス全員が参加するリレーなど、3学年が縦割りとなってクラス対抗で得点を競いました。各学年の華やかなダンスや、応援団を中心に練習を重ねてきた歌とダンスを披露する応援発表も行われました。
この日のために、運動会実行委員は半年かけてアイデアを出し合い、ルールの細則まで話し合って練り上げてきました。また、生徒全員が審判、用具、放送、召集、救護などの係について運営に携わり、参加している人も見ている人も楽しめる運動会を作り上げました。
閉会式の結果発表と表彰では笑顔と涙が交錯しましたが、どの生徒も、力いっぱい身体を動かし達成感を得たことと思います。

開会式

GO GO JUMP(1年)

綱引き

学年ダンス(2年)

用具係

応援合戦

応援合戦

小綱とり(3年)

障害物競走(1年)

クラス対抗リレー(3年)

虹のブルマ―(2年)

表彰 優勝クラス(F組)
生徒の言葉:運動会実行委員長 一人ひとりが様々な思いを胸に今日を迎えたことと思います。運動会実行委員は、半年以上前から、全校生徒が「楽しかった」と口を揃えて言ってくれるような、そんな運動会をめざし、多くの話し合いを重ねてきました。運動が苦手な人、嫌いな人もいる中で全員に楽しんでもらうことは決して容易なことではありません。正直、今朝まで私は不安でいっぱいでした。しかし、今日、額に汗を光らせながら、一生懸命に走る姿や、声を枯らしながら必死に仲間を応援する皆さんの姿を見て、今までの努力は決して無駄ではなかったのだと実感することができました。今日の運動会を無事に成し遂げることができたのは運動会実行委員の力だけでは決してありません。係活動や競技練習などに真剣に取り組んでくれた皆さん一人ひとりの力のおかげです。本当にありがとうございました。 閉会式挨拶より抜粋 |
5月18日(月)、6時間目のロングホームルームの時間に、大ホールにて3学年合同でのネットリテラシー講座が開かれました。講師は、従来より本校のネットパトロールをお願いしている、アディッシュ株式会社スクールガーディアン事業部の佐々木由起子氏です。
デジタルネイティブ世代の生徒たちにとって大変身近なインターネットやSNSですが、だからこそ気軽に、危険性を意識せずに利用してしまいがちです。この日は、写真、個人情報、不適切投稿の3項目について、豊富な事例を交えつつお話くださいました。
軽い気持ちで自分や友人の写真や個人情報をネットに上げてしまうと、公開範囲を制限しても、ちょっとした情報から個人が特定されてストーカー被害にあったり、なりすましをされたり、危険なサイトに転載されたり、迷惑メールや悪徳商法の対象になったりします。また、不用意な写真や発言から「炎上」を招き、損害賠償、将来にわたる悪影響につながった例も紹介されました。
友人だけ、仲間内で発信しているつもりでもどこまで広まるか分からず、また一度ネットに載った情報は消えるものではありません。もちろんメリットもありますが、想像力と責任感を持って、もちろん学校のルールも踏まえた上で利用してください、とお話は閉じられました。
ほとんどの生徒がスマホ利用者である今、自分の使い方を見直すよい機会となったのではないかと思います。


5月8日(金)から13日(水)まで、3年生は5泊6日の地域研究旅行に出かけました。
生徒たちは4つのコースから1つを選択し、研究旅行の前にテーマを決めて下調べを十分に行い、プレ・レポートを作成します。それを参考に旅行中の実地踏査を経て、レポートにまとめます。
今年は、次の4コースが設定されました(生徒の言葉はいずれも全体集会発表より抜粋)。
Aコース 関西
東京→広島、原爆ドーム、平和記念公園、原爆資料館、被爆体験修学講習、厳島神社、倉敷美観地区、<備前焼体験・後楽園見学>または<藍染・塩作り体験>、人と防災未来センター、神戸→京都自主研修、京都自主研修、比叡山延暦寺座禅体験、南禅寺、京都→東京

宮島

備前焼体験
生徒の言葉:Aコース地域研究委員 1日目は原爆ドーム前と記念館に向かい、実際に被爆された方からのお話を伺ったり、館内のガイドさんから詳しく展示に沿ってお話をいただいたりと、広島で起きた実際の被害を目の当たりにし、平和の大切さと今自分たちがどれだけ幸せであるのかを改めて感謝したいと思いました。 |
Bコース 北九州
太宰府天満宮、有田ポーセリングパーク(絵付け体験)、長崎市内自主研修、修学講習(被爆者体験談)、長崎原爆資料館、長崎平和記念公園、口之津イルカウォッチング、みずなし本陣ふかえ(雲仙普賢岳被災家屋見学)、阿蘇ミルク牧場(アイスクリーム作り)、草千里、熊本城、水前寺成趣園、柳川下り、門司港レトロ地区自主研修

口之津イルカウォッチング

有田焼絵付け体験
生徒の言葉:Bコース地域研究委員 最も印象深いのは、長崎原爆資料館に行ったことです。私たちは訪れる前日に、実際に原爆を体験された方にお話を伺っていました。当時の日本の様子を、写真と共に語ってくださった羽田さんの言葉には重みがあり、旨に突き刺さるものでした。本屋映画では知ることのできない、実際に体験された方でしか語れない本当の戦争の姿を見ることができた気がします。そのあとに原爆資料館を訪れた私たちは、更に戦争の実態と被爆者の苦しみ・悲しみに触れました。生々しい写真は私たちに衝撃を与えましたが、その事実から目をそらしてはいけないと、日本人だからこそ真実を見つめることへの義務感を感じさせられました。 |
Cコース 北海道
羽田→函館空港、函館自主研修、函館山夜景見学、五稜郭公園・タワー、大沼国定公園、昭和新山、有珠山ロープウェイ、アイヌ民族博物館、ノーザンホースパーク、羊ヶ丘展望台、札幌・小樽自主研修、北海道開拓の村、富良野手作り体験村、拓真館、新栄の丘、旭山動物園、旭川空港→羽田

アイヌ民族博物館

ノーザンホースパーク
生徒の言葉:Cコース地域研究委員 アイヌ民族博物館では修学講習の時間が設けられました。アイヌ民族の歌や踊りを見せていただくだけでなく、アイヌ民族にルーツを持つ学芸員の方からお話をうかがうこともできました。学芸員の方の生い立ちや研究などを伺い、北海道の風土で育まれたアイヌ文化の素晴らしさを知ることができ、未来まで大切に守り抜くべき文化であることを考えさせられました。 |
Dコース(阪神・淡路・四国)
東京駅→京都、京都・大阪・神戸など自主研修、北淡路震災記念公園・野島断層保存館、大谷焼作陶体験、藍染体験、うずしお観測船乗船、阿波踊り会館、大歩危、祖谷のかずら橋、うどん打ち体験、金刀比羅宮、丸亀城、屋島、栗林公園、高松空港→羽田空港

大谷焼作陶体験

祖谷のかずら橋
生徒の言葉:Dコース地域研究委員 3日目は、北淡路震災記念公園と野島断層保存館に行きました。まず語り部の森さんから阪神泡時代震災時のお話を伺い、その後震災の爪痕の残る家屋や震源となった野島断層を見学しました。また、阪神淡路大震災と東日本大震災の地震体験をすることもできました。震災の悲惨さを実際に見聞して、改めて自己防衛の大切さを感じることができました。 |
5月8日(金)、1年生は相模湖プレジャーフォレストへ遠足に行ってきました。入学して約1ヶ月、クラスの親睦を深めるため、7~8人のグループごとにバーベキューを楽しみました。薪で火を起こし、鉄板の上で焼きそばを作ったり、各グループで持ち寄った思い思いの具材を焼いたりしました。中には、ナスや、マシュマロ、果物をチョコレートフォンデュのようにして食べているグループもありました。この遠足を通して、普段話したことのない友達とも自然と会話も弾み、クラスの仲が縮まり、良いスタートが切れたように感じます。


生徒の言葉:1年生遠足委員 (全体集会報告より抜粋) |
2年生はクラスの親睦を図ることを目的としてマザー牧場へ行ってきました。行きの車中では、各クラスの遠足委員が中心となって企画したレクリエーションで、楽しいひと時を過ごすことができました。アクアラインの海ほたるでの休憩を経てマザー牧場に到着後、クラス写真を撮影してからジンギスカンをいただきました。食後のグループでの自由時間の中で、新しいクラスの仲間との交流が深められました。当日は天候にも恵まれ、雄大な自然を満喫するとともに、充実した時間を過ごすことができました。


生徒の言葉:2年生遠足委員 行きのバスの中では、各クラスの遠足委員を中心に事前に企画していたレクリエーションを行い、2時間という長い時間を有意義に使えました。クラス全員でクラス内の人物当てゲームなどに参加して、同時にクラスメイトについて楽しく知ることができました。 (全体集会報告より抜粋) |
健康診断は、学校の施設を使用して全校生徒が半日かけて受けます。体育部保健係の生徒が受診場所の誘導・整理を担います。また、各クラス体育部部長の誘導ですべての受診場所を回ります。1年生は入学して間もないので、最上級生の3年生体育部部長が誘導しました。
全校会・歓迎会(2015/4/17)
全校会とは、全校生徒が大ホールに集まり、自治活動についての紹介や報告、新しい提案などを行う場です。今年度は4月17日(金)に開催されました。各クラス委員が紹介され全校承認を得た後、自治活動の方針が自治委員長より発表されました。副自治委員長からは、通学マナーについての呼びかけと、全校生徒が1年のうち2日間担当する「週番」について具体的改善策が提案されました。さらに各部や委員会からは、全校生徒に協力してもらいたいことなど、注意喚起がありました。最後に、運動会ともみじ祭について、各実行委員会からの発表があり、充実した会となりました。全校会の構成と内容については、春休み前から各部署が話し合いを重ねてきました。当日、壇上の生徒達が、工夫を凝らしたパワーポイントや映像も使用しながら、気持ちを込めて発表している姿は大変印象的でした。午後は同じ会場にて、音楽系の団体・舞台系の団体を中心とした華やかな歓迎会が行われました。

歓迎会の演奏

歓迎会の舞台発表
生徒の言葉:自治委員長 今年度の基本方針は、「共鳴」です。一人ひとりがそれぞれの自治をしっかりと形成し、その上でそれぞれの自治を共鳴させたいという思いから決められました。今一度、普段の自分たちの行動を振り返ってみてください。そして自分の周りの人がどのような自治を形成しているのかを気にかけ、そこから何か得ることはないか、自分が何か協力してあげられることはないか、考えてみてください。自他共にしっかりと自治が形成され、共鳴することができたとき、そこには素敵な響きが生まれるはずです。忙しいから、関係ないからではなく、今行っている自治活動を見つめなおすと同時に、新たに何かできることはないかを考え、周りの人を巻き込んで活発な自治を一緒に作り上げましょう! 全校会発表より抜粋 |
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生徒の言葉:文化部全体部長 皆さんは今どんな態度で全校会に臨んでいるでしょうか?発表者の話は自分には関係のないもののように感じるかもしれません。しかし、もう少し興味を持って みる努力をしてみませんか?発表者側も皆さんに興味を持っていただけるように一生懸命用意し、発表します。私は、ここにいる全校生徒全員でもっと緊張感を 持って1年間ずっと式典や全体集会に臨むことができたなら、学校に語り継がれていくような年になるのではないのかと大きすぎる野望にわくわくしています。 大きすぎる野望がだんだん小さくなり、現実となることを願って文化部一同精一杯がんばります。 全校会発表より抜粋 |
4月17日、創立記念式典として記念植樹式と講演が行われました。
記念植樹式とは毎年4月中旬に3年生が行う伝統的な式です。68回生は昨年12月に生徒全員の投票で、ピンク色の花が咲く、八重桜の「関山」に決定しました。
当日は晴天にも恵まれ、主に園芸部委員の指揮・協力の下、滞りなく進行がすることができました。まず黙思して式の意識を高めた後、学年主任梶田主任の68回生の成長を願うお話を経て、木植えの歌が響く中、水やりという流れでした。その際、式の司会進行や歌の指揮等も生徒が行うのが本校の伝統です。
園芸部員は年度末3月の卒業生に感謝の気持ちを込めて行うコサージュ作りに続き、忙しく大変な日々でしたが、手落ちなく実直に取り組んでくれました。具体的には、投票候補の品種の選出に始まり、投票用の艶やかなポスター作成、投票の集計、木植えの歌の練習、式で使用する柄杓等をきれいに洗浄する前日準備、当日早朝に集合し水引を付け、リハーサルを行い、式本番を迎える大変な内容でした。本校理念の1つである「自念自動」の精神に乗っ取り、そのほとんどを生徒主導で行いました。
本校グラウンドという恵まれた場所に咲く「関山」は、卒業後も頻繁に訪れるであろう68回生の美しい思い出の象徴となるに違いありません。

学年主任より植樹に寄せて

自治会園芸部が司会進行

成長に思いを馳せての水遣り

今年の植樹「関山」
創立記念式では、日本女子大学の卒業生でエキナカビジネスの創始者として著名な鎌田由美子氏をお迎えし、「Just Do It !」と題したお話を伺いました。
駅という空間そのものを変える、街の中での駅の位置づけを変えるという全く新しい事業を35歳という若さで任されたご経験や、その後地域活性化事業として青森でシードルやブランデーの開発に携わられたご経験について、映像も交えつつお話くださいました。それらの経験が今も大きな糧となっていること、様々なことにチャレンジする中で生涯かけて関わりたいテーマとの出会いもあったこと、急激な変化と多様性の時代にあって積極的にリスクをとって新しいことに取り組んでいく中でこそ人生の豊かさが得られることなど、具体的なエピソードやデータに基づいてのお話に、多くの生徒がひきつけられました。
自分の力を活かし社会に関わっていく女性となるために、力強いエールをいただいた講演でした。
生徒の言葉 ・駅は子どもからお年寄りまで幅広い年代の人々が、様々な場所から通学、通勤はもちろん様々な目的で利用しています。わざわざ改札を出てデパートに行かなくても、移動中に物を購入したり、休憩したりすることができる駅を日々当たり前のように利用できる幸せを改めて感じました。今、世界では女性の社会進出が進んでいます。私の家の最寄り駅では駅前に最近、病院と保育所が併設されました。働きながら子育てをしている人や、学校や習い事で遅くなってしまう私の生活の支えになっています。私も高校生活最後のこの1年と大学生活の中でより豊かな社会に貢献できるよう、自分の将来についてじっくり考えて生きたいと思います。 生徒感想より抜粋 |
新入生オリエンテーションで、学校生活や自治活動、クラブ活動などについて説明を受けた1年生は、少しずつ自分たち自身で動き始めています。入学式から1週間後の4月16日(木)には、本校の伝統的な討議の場である全体ホームルームが実施されました。全体ホームルームとは、1年から3年までの各クラスを縦割りグループに分けて行う話し合いの時間です。各グループの司会と書記は3年生がつとめ、事前にアドバイザーの先生とも打ち合わせをして話し合いに臨みました。テーマは「高校生活のあり方」――学校行事の取り組み方、勉強とクラブの両立、高校生としての責任など、上級生は親身になって自らの経験を語り、下級生は有益なアドバイスを得られたようです。
生徒の言葉 1年生の感想 |
10日(金)に学年会がありました。3年生の学年会では、クラス委員が一言ずつ抱負を述べ、その後、教員が3年の学年行事や進学について話をしました。「様々な行事が高校生活最後の行事となる。一日一日を大切に過ごし、全てを楽しみたい。」「勉強、クラブ、自治活動――忙しくなると思うが、悔いの残らないよう全力を出し切りたい。」というクラス委員達の言葉に、皆共感を覚えているようでした。また、進学についての教員の説明にも真剣に耳を傾けていました。
13日(月)には全校生徒が加入している9部の部会がありました。学校生活の運営を生徒自身が行う本校において、4月は3年生が新入生に出欠の取り方、終礼、清掃など学校生活の様々な仕事を伝え、指導する時期でもあります。学年部会、そして全学年の部員が一同に会する全体部会で、最高学年となった3年生が、今まで以上に責任感を持って仕事に向き合っている姿勢が感じられました。
本校では毎年、入学式の翌日から2日間にわたり、「新入生オリエンテーション」を開催します。今年は4月10日(金)・13日(月)、上級生による自治活動の紹介やクラブ説明、カウンセラーの話、クラス会などが行われました。一日目には自治会9部や総務、各種委員会の任務に関する説明のほか、校内外でのルール・マナー、学校行事の紹介などを行いました。二日目はクラブ説明会として36クラブ(運動系16クラブ、文化系20クラブ)のクラブ長が熱心に活動状況の紹介をしました。上級生は3月から準備に取りかかり、新入生が円滑に高校生活をスタートできるよう心を配り、わかりやすく語りかけてくれました。このオリエンテーションを通して、新入生は成長の具体的目標として上級生に憧憬の念を抱き、一方、上級生も責任感と使命感から立派に成長する瞬間でもあります。クラス会では、新入生が自己紹介の後、委員選出・部編入を行い、徐々に、打ちとけはじめています。
長いようであっという間に過ぎてしまう高校3年間をいかに充実して過ごすか、このオリエンテーションが新入生の指標となることでしょう。

南ホールにて

上級生による自治活動の説明
生徒の言葉:副自治委員長 「閉会の言葉」より抜粋 |
4月9日(木)、西生田成瀬記念講堂で70回生の入学式が行われました。
講堂の外に掲示された自分のクラスを確認したあと、大ホールに着席。適度な緊張感の中、奏楽、式辞、祝辞などに続いて在校生と新入生からもそれぞれ言葉が述べられました。 新入生はもちろん、在校生にとっても、初心を思い出し、1年のスタートを切る思いを新たにする機会になったと思います。
式のあと新入生は、3年生クラス委員の先導で、クラス写真撮影、校内見学などを経て各クラスで担任からの話を聞きました。
やや風が冷たいものの、前日の雪が嘘のような穏やかな陽気の中で高校生活がスタートできました。

講堂前の様子

まずはクラスを確認

開式前の奏楽

校長による式辞

自治委員長の「歓迎の言葉」

3年生の先導で教室へ
生徒の言葉:在校生代表 自治委員長 この学校には皆さん一人一人の輝ける場所が必ず存在します。どうかこの三年間、今大切にしたいと考えていることに、思う存分力を入れてみてください。 「歓迎の言葉」より抜粋 |
||
生徒の言葉:新入生代表 高校生活は今までよりきっと自由な環境でしょう。だからこそ、こだわること、夢中になること、それ次第で自分をどんな形にも変えていけます。私たちは主体的な姿勢で意欲的に進んでいきます。高校生活を色濃いものにしていきたいと思います。こだわりを深め、学びを深め、更に知ろうと大きいものに手をのばす強い意志を持って。自分で動き、自分で得ることに努め、日々それを怠らないことで、将来に対する志を見出せる三年間を過ごしたい。そう強く思います。 「新入生の言葉」より抜粋 |
国立劇場前にて集合
高校生活研究セミナー (2015/11/6, 7)
高校生活研究セミナー(通称八王子セミナー)は、毎年春と秋の2回、八王子の大学セミナーハウスにおいて行われる、自治会総務主催の自由参加型の討論会です。「生活は質素に、思想は高潔に」をモットーとするセミナーハウスでの1泊2日は、日常生活から離れ、美しい自然と静寂の中、己と向き合い、仲間達と思いを分かち合うことの出来る、自治会の伝統行事の1つです。この秋は、11月6日(金)から7日(土)に、総勢58名の生徒が参加しました。
セミナーの中核を成す討議では、10人程度の小グループに分かれて2日間で約4時 間の話し合いを行います。参加者の希望を受けて、今回のテーマは、「将来」「勉強」といった定番のものから、「女性の生き方」「大人と子ども」「趣味」 「理想の教育」「観光の力」に至るまで、バラエティに富むものとなりました。議長を中心に、各グループとも学年の枠を越えた活発かつ終始和やかな討議が行 われました。
また、秋の晴天に恵まれた今回のセミナーでは、レクリエーションとして、季節外れの花火を楽しむ機会にも恵まれました。
—生徒の言葉—
・皆が楽しんでくれた事が何より嬉しく、この伝統あるセミナーをこれからも大切に受け継いでいって欲しい。(担当者)
・自分を知らなくては自己表現は出来ない。そして表現するために知識や表現力を身につけていきたい。(「女性の生き方」討議報告)
・趣味とは無くても生きていけるが無くなると辛いもの。心の安定に繋がり、いつの間にか人生と糧となっているもの。(「趣味」討議報告)
・今回のセミナー参加が、自分の現状を見つめ直すきっかけになって本当に良かった。また参加したい。(参加者より)
・話し合いの楽しさはここ(八王子セミナー)で一番学んだ気がします。(参加者より)
・合宿のような上下関係がなく、3学年皆で意見を出し合えてとても良かった。(参加者より)
バレーボール